2008年09月13日

電機・ITプラットフォーム業界におけるグローバル化の事例@サムスン電子  2

@ITのMONOistにて、サムスン電子が日本電機メーカーよりなぜ強いのか、について国際化・グローバル化の違いを明確にしつつ説明しています。


とりあえずグローバル化の説明は誤解を生みそうなので修正をしておきます。
「グローバル化というのは、市場として期待される地域に開発拠点や工場を置いて、その国の文化に合った地域密着型のものづくりをすることだ。」と書いていますが
一般的にそれは現地化(Localize)と呼ぶものであって、グローバル化の本質はむしろ逆です。
一言で言ってしまえば『地域密着になっても崩れない強みを持つこと』がグローバル化です。

例えばアパレルのブランドはグローバル化の説明をしやすい良い例だと思います。
ルイヴィトンというブランドがあって、そのブランドとしての要件があります。
 ・価格帯は○○
 ・ブランドイメージは○○
 ・主要な素材は革
などなど。
それを踏まえた上で「各地で好きなように売っていいよ」というのが現地化であって、
世界に通用する要件を決めて、世界的に戦略を練っていくことがグローバル化です。
なので、グローバル化と現地化が同時並行して進むことが望ましい形です。

現地化については、日経BPのRoad to CEOの連載でグッチについて書かれたこちらが説明として詳しいかもしれません。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/person/20071228/144160/?P=2
>外資系企業には、「プッシュアウトの会社」「プルインの会社」「プッシュアウトとプルインのバランスの取れた会社」と、3タイプあります。
つまりプッシュアウトは現地化しない、プルインは現地化するということです。
プッシュアウトすればブランドイメージは本国と同じように伝えられるかもしれないけれど、現地のニーズに合わない可能性がある。
プルインすれば現地のニーズには合うかもしれないけれど、ブランドイメージ(ブランド企業における根幹)がうまく伝わらない可能性がある。
そのような二面性を、バランスとりながら解決することをグローバル化と呼びます。


さて、本題に入ります(本題の方が短くなってしまいそうですが。。。)。
サムスン電子は電機の中では非常に強いですね。
その根幹は「販売に直接関わらない最先端研究をしない」、「一部地域で売れるものはその地域で開発する」という2点にあります。
これをグローバル化と呼びますが、この続きはまだあります。

LenovoのアメリオCEOがインタビューに答えた記事があります。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20080304/148865/(日経ビジネスオンライン)
Lenovoは会社としての機能ごとに最適化しグローバルに展開しています。
例えばマーケティングはインドに集約(インド人がマーケティング得意だったから、だとか)し、そこをマーケティングのセンター・オブ・エクセレンスとしています。

サムスンがこれをはじめたらどうなるでしょう。
現地研究開発および生産チームはそのまま残し、本社機能や全体統括のマーケティング部門をグローバルに最適配置する。
そういうことをされたら日本企業はおそらく太刀打ちできないでしょう。
理由は簡単です。
日本から世界を見るのでは視野が狭すぎるためです。

日本企業はマーケティングだけは海外へ出さないようにしています(現地化におけるマーケティング部門は除く)。
それはおそらく技術によって会社が成り立っているから。
つまりマーケティング情報から技術情報が抜け漏れることをおそれているんでしょう。
いつになったら、人は技術・性能によって購入を決めるのではなく「得られるであろう満足度によって購入を決めている」ことに気づくんでしょうね^^;

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